MS-Wordで索引作成-一括で登録・作成する方法

索引を付けよう!

「社内マニュアル」「操作説明書」「論文」などに『索引』をつけるメリットは、『目的の情報をすばやく見つけることができる』ことです。

そこで、MS-Wordの索引作成機能をまだ試していない方に、ぜひこの機会にお使い頂くことをお勧めします。

MS-Word にすることで、以降の改版は業者に依頼することなく著者サイドで行うことができるようになります。

1語句ずつ登録していくという MS-Wordの基本的な索引機能を使う方法を説明したあとに、一括で登録する方法についても説明します。

索引の作成方法-一括で登録・作成の方法

文書全体から索引に載せる語句を一括で取り出す

PDFやInDesign等の文書でしたら、Word文書に組み直す必要があります。

著者には、索引に載せる語句をプリントアウトなどにマーカーや下線で印してもらいます。それをWord文書上で「ボールド」処理をしていきます。

この Word文書をMarkDown形式に変換します。

MarkDownにする方法はいくつかあるようですが、ワードクラフトで使うのは Typora という MarkDown エディタです。Typora を使って MarkDown に変換すると上図のようになります。

ボールドにしたところの前後に「**」が付いています。これを目印に、ワードクラフトでは「awk」を使って索引語句を取り出します。

ボールドにした語句だけを MarkDown テキストから取り出す awk のスクリプトは、「《第14回》MDからボールド語句を取り出す」の記事を参照してください。ちなみに「MD」とは「MarkDown」のことです。

このようにして「ボールド」にした索引語句を取り出し(図1)、Excelに貼り込み(図2)ます。

(図1)awkを使って索引語句を取り出し
(図2)索引語句を取り出しExcelに貼り込み

ちなみに「セルC」欄の“1”は、「セルB」に貼り込まれた索引語句がWord文書中に出現する回数です。

語句にふりがな(よみがな)をつける

語句の隣のセル(図2のセルC)に「ふりがな」を入れます

Excelは、Excelに直接入力した漢字には「PHONETIC(フォネティック)関数」を使って「ふりがな」が振られますが、他のソフトからコピペした漢字に「ふりがな」を振ることはできません。

そこで「Visual Basic」を使って「ふりがな」を振ります。

Excel「セルC」欄の“1”は、今回は使用しませんので削除し空欄にしておきます。そして上記の「VBA」を実行してください。「VBA」の実行までを下記の記事に詳しく書かれていますのでお読みください。

ふりがな」がふられました。

ふりがな」(読み)が間違っていることもあるので、校正が必要です。

ふりがなの隣のセルに“XEフィールド”を入れる

ふりがなの隣の「セルD」にEXフィールドを入れます。

以下の式を「セルD」すべての行に埋め込みます。(\は¥と読み替えてください)

=””””&B2&””””&” \y “&””””&C2&””””

(図3)XEフィールドが入りました

語句とXEフィールドの2列の表を Word文書として保存する

WordB列(語句)とD列(XEフィールド)の2列の表を作成し、「索引リスト.docx」と名前を付けて保存します(ファイル名はなんでもかまいません)

「索引リスト.docx」を使って索引項目を一括登録

索引を作成するWord文書を開き「参考資料」-「索引の挿入」をクリックします。

自動索引登録」をクリックします。

先ほど作成保存した「索引リスト.docx」を指定して「開く」をクリックします。

下図のとおり、索引語句すべてに「XEフィールド」が展開されているのがわかります。

索引の作成

索引を挿入する位置にカーソルをおきます。

参考資料」-「索引の挿入」をクリックします。

索引ページのレイアウトは、「段数:2段組」、「頭文字の分類:あいうえお順」、「ページ番号を右揃えにする」、「タブリーダー:下線の点線」、「書式:クラシック」を設定して「OK」をクリックすると索引が作成されます。

ここまで「索引語句の一括登録」から「索引作成」まで一通りの流れを説明してきました。

これまでの「索引の作成方法-一括で登録・作成する方法」を動画でもご覧いただけます。

価格

組版データから MS-Word への組み換え費用は別途見積もりいたします。

索引作成に関する作業費用

初期費用:35,000円

索引語句数費用
~30059,000円
301~60068,000円
601~1,00088,000円

お問い合わせ

ご依頼及び業務内容へのご質問などお気軽にお問い合わせください