物事を考えるとして、多くの場合は複雑な要素が絡み合っていることが多いと思います。おのずから、複雑な状況を数理的に分析するツールを使ったり、そうした状況を打開できる指導者に依存したりして様々な事態を乗り越えてきているのでしょう。

ワードクラフトが提唱している「2軸4考」は「にじくしこう」と読みます。簡単に言えば、ネットをつかって回答を集め、データをダウンロードしてExcel(専用分析ツール)に取り込むことで、調査結果を2軸4象限にプロットする仕組みになります。

上記の例は、「文書管理」についての調査に使用した画面です。2軸には「重要度」と「実施度」を聞いています。「どちらでもない」という項目を設けると、日本人は中庸を選択する傾向があるので、4段階で回答してもらうようにしています。

その結果は、

このようになりました。

第1象限は「重要と思う」し「実施されている」項目になります。
第2象限は「重要と思う」ものの「実施されていない」項目になります。
第3象限は「重要と思わない」から「実施もしていない」項目になります。
第4象限は「重要と思わない」ものの「実施されている」項目になります。

経営幹部やミドルマネージャと、現場で職務を遂行している職員とで意識の乖離があるかは、見た目で判然としてきます。

もし、経営幹部もしくはコンサルタントであるならば、「6)規定に沿った保存箱の廃棄」が実施できていない背景をさらに調べたうえで、何が原因で廃棄できていないかを知る必要があります。規定に問題があるのか、保存箱の廃棄手続きに問題があるのか、あるいは、それ以外なのか と。

さらに、「4)案件型文書ファイルの完結」「2)保存箱ラベルの標準化」「5)事務室保存期間経過後文書ファイルの書庫移管」「7)フィル用具の統一」の4項目に関しては、現場の理解が得られるまでの対話が必要であることを示しています。

2番と7番は、オフィスあるいは書庫の美観を整えるというだけにとどまらず、ラベルが貼付されていなければシステムに登録されていないことが明確になるという意味があります。

定例型の文書ファイルは会計年度もしくは暦年度での期首に作成され、期末に完結していきますが、案件に関しては案件が終了し次第に完結することになります。

事務室保存期間」とは不活化した文書ファイルを事務室に置かないことです。では、何をもって不活化しているかという理解の浸透が必要になります。

なにを中心に置くかと言えば「平均」になります。回答されたデータから平均を算出し、平均からの距離を2軸にプロットしているだけです。

ここで重要なことは「仮説」を持つことです。そして、仮説と調査結果との乖離から、次なる施策の方向性が見えてきます。

実際の「2軸4考」の調査画面は2ページで構成されており、1ページ目では属性を取得します。属性を使うことでグループを作り「2軸4考」のグループ対比を参照することも可能としています。

可視化すること、事態を単純なレベルに分解してみること、軸を2つにすることで単純かつ明快に仮説検証ができます。

幹部が考える仮説に対する現場の意識との乖離を極小にしていくことが、組織力を強靭にしていく近道であるとワードクラフトは考えます。

費用

打ち合わせ:2~3回

設問設計、調査(50人以上が望ましい)、基本分析と着眼点のレポート

占めて、基本金額は「100,000円