「docx2md」と「Typora」を比較する

まとめ

ワードクラフトとして考えていることは、「ワードで組織文書を作成する」「組織文書として共有する」「HTML+JavaScriptにしてローカルドライブ(NASやクラウドも含む)で活用する」と言うことです。

webシステムとしてデータベースを駆使するよう方法を考えると、情報部門に依頼するか外部のソフト会社に依頼することとなりますが、対外的に公開するならばともかく、組織文書を共有、蓄積していくためには「即時性」と「正確性」が求められるので、ワード文書からローカルでも参照可能な仕組みを作ろうと悪戦苦闘中です。

悪戦苦闘しているのはMarkdownに加工する部分ではなくて、そこから手前の段階と、そこから先の段階であることが分かってきました。

比較する

結論から言うと、ワード文書からMrakdownに変換する手法として「docx2md」と「Typora」の二つから択一するとしても、大きな違いはあまりありませんが、ワードに貼った画像を「media」と言うフォルダに画像ファイル名を付けながら取得してくれるのは「docx2md」に感謝したいところです。

Markdownが持っているタグで「引用」と「コード」に該当するワードのスタイルがないため、これは独自にワード文書中にマークとなる

MS-Wordで作った文書をMarkdownに変換する手段として「docx2md」と「Typora」で比較してみましたが、結論からすると大差はないというのが率直なところですが、ワードに貼った画像を「docx2md」は「media」と言うフォルダに出現順に取り出してくれるのは便利なのでワードクラフトの使い道としては「docx2md」に若干軍配を上げたいところです。

次なるステップ

問題は出力されたMarkdownから、次のステップへの移行をどうするかになります。

エンドユーザーが一気通貫でワードから組織文書としてローカルのドキュメント共有システムに、いかにして展開するかは結構難しいです。

ワード文書の「見出し」スタイルに応じて左側のナビゲーションを作り、右側にクリック対応で該当する記事を表示するというシンプルな構造です。

現状はワードからdocx2mdにしてスクリプトによって左側のナビゲーション用のHTMLを生成し、同時に右側の記事にも見出しに対応するリンク先としての「id」を附番しなければなりません。

表は、さすがに「docx2md」でも「typora」でも、おそらくは望む形にすることはできないと思われますので、表に関してはExcelで作ってdreamweaverでHTMLにしていますが、エンドユーザーが作るとすると大きな問題になりそうです。

こうしたツールを使って表を作成しても、どうやって所定の位置に必要な情報だけ貼り込むのかは、簡単な話ではなさそうですが、簡単マニュアルを用意すれば大方は対処可能だと考えてはいます。

問題点

markdownにあって、docx2mdにないと思われるタグに「引用」と「コード」があります。

現状ではワードに「>>>」と「<<<」で括ることで「引用」にし、「***」で挟むことで「コード」にするようなスクリプトにしてありますが、とどのつまりわーどのVBAでダイレクトにHTMLにすればいいように思っています。

どれだけの需要があるのかは不明ですのでどこまで入れ込むかは検討の余地がありそうです。

WEBシステムにしない理由

webシステムにしない理由は、常時メンテナンスが必要になることや、システムを維持する人材が不可欠であることなどが面倒であるだけでなく、社内文書。それもマニュアル類や規定類になるとログインユーザーの管理なども発生してしまいます。

ファイルサーバーやNAS、クラウドドライブであるなら、ユーザーが管理されている内側におけるわけで、今はやりの「サブスク」で毎月お金とられるのも嫌でもあるわけです。

Google Driveをうまく使うことでwebサーバーにできるという情報がありますが、詳しくは検討していませんが、これで公開設定(つまり、限定公開)ができればいうことなしです。

一応、ログインで管理することもできるような記事を目にしますので、試してみてから報告します。

PCであるなら単なるドライブとして置いとくだけで普通に使うことができます。そのほうがクラウドドライブを使う上では管理上、好ましいように思いますが、スマホ対応も考えるとクラウドドライブでwebサイトとして使うことも検討する必要はあると思っています。

PC

次の記事

CPUとOSのビット数